2012-04-29

パイネ国立公園クルージング

また朝6時半くらいに出発して港へ向かい、小型のボートに乗った。パイネ国立公園内だけど、先日行ったところとはまた別の方向にあるセラーノ川をクルージングして、セラーノ氷河まで進む船。

まだちょっと薄暗い、天気も出発時は曇りであまりよくはなかった。私を含めて7人の少ない人数だったけど、日本、チリ、ポーランド、ロシア、イギリスと国籍がかなり異なっていて、ここでサミットが開ける、なんて言いながら、かなりアットホームな雰囲気でなかなかよかった。

船内はこんな感じ。外は日本の冬の始まりくらいの気温だからストーブ完備、スナックバーも完備で、コーヒーやちょっとしたおやつは欲しい時にいつでももらえた。

天気が悪かったので、見えるはずのペンギンに似た鳥や、山の上にある氷河はあまりちゃんと見えなかった。でも船内でみんなで話したり、パタゴニア地方の動物や植物の図鑑を読んでいたので楽しかった。


アシカの住む島。赤ちゃんが沢山いて、ほんとーっにかわいかった。

小さい滝。なかなか素敵だった。

そしてバルマセダ山と氷河。ちゃんと近くで氷河をみたのはこれが初めてだったので、結構感動。こんなに青いものなんだなあと。天気がよければもっと青いはず。

そして一回船を降りて、セラーノ氷河まで15分くらい歩く。

すぐに氷が浮いているのが見える。おおー!って感じ

この時が雨風が一番強くて、氷河がまじかで見えるところまでの道はかなり狭く、後半は岩なので、ひやひやした。でも到着!


そしてその後、その氷河でウイスキーやピスコを。ここまでで出発から4時間くらい。

そしてやっと晴れ間が・・・。

この時すでに乗客はもちろん、スタッフ含めてかなり仲良くなっていたので、操縦室に入れてもらったり、船を運転させてもらったり(実際はもっただけで、操縦士さんが足で運転してた)、運転している間に「NO!!」っと言っておどかされたり、パタゴニアに嫁に来る人が少ないからこないかと誘われたり、私の名前(スペイン語でmy girlという意味)で盛り上がったり、本当に楽しかった。
そしてお昼にチリワインとパリジャーダ(色々な部位の肉を焼いて盛り合わせにしたもの)を食べた。ここで食べたパリジャーダが一番おいしかった。

お昼が終わると、外に虹が。

その後もずっと虹が消えなくて、初めて虹の根元を見た。まあ根元を見たというのは変な表現だけど、ちゃんと地面から地面につながっているところを見た。


最後は本当にいい天気でプエルトナタレスへ戻った。景色がすごすぎて、ずっと船のデッキにいたくらい。

このツアーは本当に楽しかったので、ちょっと高いけどかなりおすすめ。チリの人の陽気さにも色々楽しませてもらったし、これは偶然だけど、一緒に行ったメンバーがとてもよかった。またヨーロッパ行った時に会えるといいなあ。

■ツアー情報
会社名:Turismo 21 de Mayo
住所:Eberhard 560(宿泊先のHostal Lili-Patagonicosにて予約)
電話番号:(56)(61)614420
E-mail:21demayo@turismo21demayo.cl
HP:http://turismo21demayo.cl/index1.htm
料金:64,000ペソ(約10,880円 ※1,000ペソ=170円で計算)
その他:コーヒー、スナック、少しのアルコール飲料、お昼付き。
ガイドは英語とスペイン語
公園の入場料がかかることはなかった。

そんな感じで、パイネ国立公園を満喫して、またアルゼンチンへ戻る事に。次はエルカラファテへ。

プエルトナタレス滞在:2012年3月25日〜28日

2012-04-26

プエルトナタレス パイネ国立公園へ

チリのプンタアレーナスから、少し北上してプエルトナタレスへ。バスで3時間くらい、移動費も5,000ペソ(約850円 ※1,000チリペソ=170円で計算)とチリの物価とアルゼンチンの物価の差に驚く。

また移動中の景色が素晴らしい。
当たり前なんだけど、家があると、ここで生活している人がいるんだなと思う。どういう人生なんだろうか。

街はかなり小さくて、中心部に小さい広場があり、学生がごろごろしたり、スケボーやったりしてた。気温も少しだけ暖かい気がした。

私はこの小ささがちょうどよくて、雰囲気も好きだし、すごく気に入った。標識がかわいい。

街の真ん前に海があって、そこで見る景色が本当にすごかった。毎日夕暮れ時にぼーっと過ごしたりした。

このプエルトナタレスという場所はパイネ国立公園へ行く入り口の街として有名で、トレッキングやキャンプを楽しみに皆来ているという感じだった。キャンプ用品はホテルや、街中にある店で借りられるため、装備はなくても大丈夫だと思われる。ただ私は1人だし、山キャンプを1人でするのは未経験なのと、服が冬山装備じゃなかったのでやめた。ホテルで同じ部屋の人たちに聞いてみると、「すっごいよかったけど、すっごい寒かった!!」という感想がほとんどであった。行く人は気をつけて(特に夏の終わりのシーズン)

街中に沢山ツアー会社があるので、そこから好きなメニューを選ぶといいと思われる。私はもうホテルと提携しているツアー会社からでているトレッキングツアーに出発

朝6時半くらいに出発。朝焼けが本当にすごかった。

最初はミロドンの洞窟へ。入場料はツアー代金に含まれておらず、3,000ペソ(約510円)

横に広い洞窟なので、明るさは保ったまま、ずっと奥まで進んで行くような感じ。

ちなみにミロドンはこいつ。絶滅した動物で、この洞窟で骨が見つかったらしい。

あと、パイネ国立公園とは関係ないと思うんだけど、パタゴニアの先住民族でセルクナム族(Selk'nam)という民族がいて(絶滅した)、そのグッズが非常に気になった。最初見たときはドラゴンヘッドのノブオを思い出してしまった。でもこの先住民族はウシュアイアのテイエラ・デル・フエゴ方面も含めて存在していたらしい。本があってかなりほしかったのだけど、高くて断念・・。

そしてこれが、トーレス・デル・パイネと呼ばれる岩峰とグアナコという動物。グアナコはとにかく沢山いるが、パタゴニア地域にしか生息していないらしい。バスが山中を通ると、びっくりして顔をあげるのがかわいかったけど、可哀想でもあった。

ここから先は国立公園内に入るため、入場料が別途必要。15,000ペソ(約2550円)。私完全に忘れており、全くお金を持っておらず、バスの隣の席の人におごってもらうという惨事。途中、山が見える色々なポイントに立寄り、パイネ国立公園の最高峰であるパイネグランデ山がみえるところへ。

しかしこの木の焼けたような感じはなんなんだろう。と思ったら、12月末に山火事が起きて、その被害だということだった。私が見る限りでもかなり広範囲にわたって焼けていた。しかもキャンプをしている人の火の不始末だとか。いつでも自然を壊すのは人間なんだなあと。 記事
一体通常の景色に戻るのには何年かかるのだろうか

ここはサルト・グランデという滝があり、その後ろにパイネグランデ山がみえるという感じ。

お昼を公園内のレストランで各自とり、ただかなり高いので、ほとんどの人がお菓子などを持参して分け合って食べた。私もその中の1人。確か2-3,000円はしたんじゃないか。
レストランの近くの湖はかなりきれいだった

そして最後はグレイ湖へ。晴れていればもっと蒼々とした氷河がみえるはずが・・こんな感じでした。がっかり。

そんな感じで早朝から、夕方まで一気にパイネ国立公園のハイライトを観光したという感じ。正直色々な場所に少しずつ停まって、写真撮って、次って感じだったから疲れたという感想。天気がよければもっとよかったのかなあ。やはりキャンプが一番いいんだろうなという風に思った。
ただ、結局シーズンオフまじかに到着したので、これがこの時点でのベストに近い選択肢だったとも思う。

■ツアー情報
ツアー会社:Comapa Tour (宿泊していたHostal Lili-Patagonicosにて予約)
料金:22,000ペソ(約3,740円)
※その他にミロドン洞窟入場料(3,000ペソ)、パイネ国立公園入場料(15,000ペソ)が別途必要
その他:食事なし、ガイドは英語とスペイン語

プエルトナタレスでは公園内の湖や川をクルーズするツアーにもいったので、それはまた次回。

最近の私ですが、南米5カ国目のペルーへ先日入国。今は標高3,800mのプーノというチチカカ湖がある街に滞在しています。明日はクスコへ。マチュピチュまでもう少し。

2012-04-23

ペンギン営巣地へ行く

プンタアレーナスでやりたかったことは1つ。ペンギンの営巣地へ行く事のみ。近くでみれるということもあって、かなり楽しみにしていた。

ツアー会社がいくつかあり、200〜300人乗りのボートで行くツアーが25,000ペソ(約4,250円 ※1,000チリペソ=170円で計算) COMAPA Tourismoという会社で街の中心の広場のすぐ隣のブロックにある大きめの会社。ただし人が集まらないと出航しないらしく、聞いた日にちはまだ決まってなくて、当日の昼にまた来てほしいと言われたのでやめた。

もう1つのツアーは小さいボート(20人くらい)で行くツアーで、こっちのほうが高いのだけど、確実に出航するとのことだったからそれを選んだ。(詳細は最後に)

ルートはこの地図の上部にある01と書かれている小さく周っている点線の通り。ペンギンの島→アシカの島→戻る、という感じ。
まだ朝日が昇らない7時に事務所に集合。そこからワゴンで海辺へ30分くらいかけて移動する。移動中にやっと陽が少し見えるくらい。
船に乗ります。
船から昇る朝日を見る。ちなみに朝はものすごく寒かった。完全な冬服。陽がでてないし、風も強いので。

そして船もものすごく揺れる。何かもう、私、船が転覆して、死ぬかもしれないと思ったくらい。しかし操縦士さんによると、パタゴニアの海はこれが普通で、2.3mの波はいつもだから、5mでもまだ帰るレベルじゃないとのこと・・・うむ・・・。

そうこうしてやっと到着した。

たくさんいる!!
穴からみてるし!!
自分の巣と、自分のしたフンを振り返ってみたり。
ロープより先には入れないけど、かなり近づく事は出来ます。
カメラに興味津々だったり。
ペンギンって鳴くんだなあと思ったり。
波に負けて、泳ぐのがうまいとは思えなかったり。
とにかく色々な姿が見れて、本当に楽しかった。そしてやはり立っている時の姿勢が自分とかぶる部分があり親近感が・・。


しかしとにかく寒かった。ペンギンの島は風を遮るものが何もないので、本当に凍るかと思った。でもほんとに行ってよかった。
ペンギンの島のあとは、アシカの島へいったが、波がすごすぎてまともにみれず、天気は快晴なんだけど、船が揺れまくった。昆布がとんできたり、波が船の中に入ってきたりしたので本当に大変であった。私は船に酔わなかったけど、船酔いする人はこのツアーは無理だと思った。しかしそんな揺れたボートも楽しかったことの一つでもある。

■ツアー情報
会社名:SOLO EX(Turismo Canales Patagonicos Ltdaとバウチャーには書いてある)
住所:Jose Nogueira 1225
金額:39,000ペソ(約6,630円)
内容:ペンギンの島、アシカの島へのボートとガイド(スペイン語と英語)
コーヒーと軽食付き
朝7時から昼12時過ぎくらいまでのツアー


プンタアレーナスはペンギンの営巣地に行けたので本当によかった。それ以外では、泊まっているホステルにチリの団体客が泊まっていて、宴会に混ぜてもらったのもいい思い出。
その中の1人が私が日本で働いていたときに関わっていたゲームを知っていて、かなり盛り上がったしとても嬉しかった。日本の漫画が好きで、「スラムダンクで誰が一番好きか」という話をしたり笑。他の人たちは私がスペイン語全くわかっていなくても、相手が英語がしゃべれなくても、とにかくノリがいいし、「仲間に入りなよ!」感が今までの国で一番感じた。これはチリの他の場所を旅行していてもすごく感じた事の一つ。散々飲ませてもらい、滞在は短かったけど、とても楽しかった。それがきっかけで他の日にも一緒にご飯を食べたりする人ができたり、1人で過ごす事がほぼなかった、色々な経験をした街であった。

プンタアレーナス滞在:2012年3月23日〜25日

初チリ上陸 プンタアレーナス

ウシュアイアからチリのプンタアレナスへ移動。早朝5時のバスに乗るためにターミナルへ。 バスは280ペソ(約5600円 ※1ペソ=20円で計算)。セミカマという中くらいのクラスのバス。

ウシュアイアはバスターミナルにバス会社があるわけではなく、街中に色々なバス会社があるので、そこに直接行ってバスを予約した。プンタアレーナス行きのバスを出しているのは3社あり、インフォメーションセンターで場所を教えてもらった。 

最初バスは、これはセミカマなのか!?と思うほど小さく(日本の一般道を走るバスくらいの普通のバス)、席も決められていたはずなのになぜかフリーになっており、混乱した。またウユニでのバス会社と同じような感じなのかと思いつつ、仕方がなしに乗る。朝の8時くらいに途中の街で一回下車して、アルゼンチン出国のための手続きをバス会社が代行でしてくれた。 そこで、やっとセミカマのバスに乗り換えて、ちゃんと指定された席に座り、改めて出発した。よかった。

ちゃんとしたバス。

長距離バスで初めて食事が出る経験をした。コーヒーも淹れてくれる。

またさらに走ると、チリとの国境にきて、そこでまた下車して、入国審査。特に何も聞かれなかった。チリ入国はわりと厳しくて、以下のものが持ち込めないためX線へ荷物を通してしっかり検査をされる。はちみつ、動物の素材を使った民芸品、フルーツ、生花、昆虫、動物、ハム・ソーセージ、チーズ、ミルク、などなど。バックパッカーの人たちのリンゴとバナナ持ち歩き率はかなり高いのだけど、持ち込めないのでその場で一生懸命食べていた。

入国が済むとまたバスは走り続ける。その間の景色が初めて見る景色で、すごく感動してバスで泣きそうになった。写真だとかなりわかりずらいけど、雲がずっとずっと遠くまで限りなく続いているのであった。ああ、こんな場所があるんだなあ、と。
そして沢山の羊たち。かわいすぎる!!

そしてまた走り続けると、海に出た。橋はない。どうするのかと思ったら、船へバスが乗り込む。

バスを降りて、しばし船旅を楽しむのであった。

約12時間のバス旅も終わり、夕方くらいにプンタアレーナスに到着。チリペソをおろしたり、ツアーの予約をしたり、色々街を歩き回っていたら、なんだか街が泥だらけなのに気づく。元々こんなところなのかと最初思っていたけど、海沿いにいくとやっぱりなんか変だなと思った。


聞いてみると、私が来る1週間前くらいに大規模な洪水があったらしく、川が決壊したとのこと。腰くらいまで街が水でつかり、水がひいたあとは泥がひざくらいまであったと言っていた。とにかくそれを片付ける作業が大変で、そのときはまだましになったと言っていたけど、確かに街中の店は泥だらけになっていた。事前にニュースで知ってはいたけど、こういう記事しか読んでなかったから、こんなに大きな被害が出ていると思っていなかった。 記事

その間はもちろんバスも全然動いていなかったらしいから、もう少し注意深くならないとなあと思った。


世界の色々な国でこうやって災害が起きていて、もちろん事件も起きていて、でもそれをリアルに知る事はできないんだよなあ。私なんて今は日本で起きていることもちゃんとは知れてないし、ニュースで書かれることが、数字や写真では想像できるけど、それがなければかなり想像が難しい。だから何という話でもあるが、やはりそういうことをもっとちゃんと知りたいなと思ったのでした。