2012-06-04

湖に浮く島 ウロス島

プーノ(Puno)の港からウロス島(Isla de Ros Uros)とタキーレ島(Isla Taquile)へボートで。沢山の旅行会社がその島を巡るツアーを実施しているため、港に到着するとお土産売りや飲み物を売りにくる人たちにあっという間に囲まれる。

船は40人乗りくらいかな。人は20人前後だったけど。

近くの島の上につくられたリゾートホテル。こういうのがもう1つある。ここに本土から行くために道路がつくられたとか、どうなんだ。

だんだんウロス島に近づいてくると、草が堆積したところに豚が。湖に豚がいるとは。

プーノをボートで出発して1時間くらい、ついにウロス島へ。ウロス島といっても1つの島ではなく、何十もの島が浮いている場所。その中の1つを訪れる。

島に到着すると民族衣装の住人たちが迎えてくれる。普段からこの格好というのだから素敵。

「カミサラキ」が「How are you?」。「ワリキ」が「I'm fine.」という意味で、島につくとこの挨拶を必ずされるのだった。まあそれを事前に知ってるからガイドの人が教えてくれるのだけど。島に降りると、なんだかふみ心地がアマゾンのジャングルに似てた。ふわふわしてるという感じで心地よい。みな裸足で生活していた。
ウロス島というのはトトラと呼ばれる草を積み重ねて作られた島で、まずはその作り方を説明してもらった。
トトラが生えている土をブロック型に切って、ロープでつなげあわせて、草を上に重ねていく。

家もトトラで作る。でも寒いからビニールシートをまぜて保温してると言っていた。あと、奥さんと一緒に寝るから暖かいよ、という冗談なんかも言ったりして。

人や船をおいてできあがり。説明中に、ちゃんと観光客の心をつかむような冗談をいくつもいれてきて、やっぱ観光地なんだなあと思うけど、でもこの場所は本当に素敵だった。

島に住む人の紹介があったり。

家の中を見せてもらったりした。家の中にはラジカセやテレビがある。ソーラー発電でまかなっているらしく、別の島にはインターネットすらあるという。でも私が訪れた島はトイレがなくて、お腹が痛い時、隣の島までボートをこがないといけないから本当に大変だと言っていた。


部屋の中にかけてあった、女性のスカート。普段は5枚重ねだけど、お祭りのときは10枚重ねになるとか。

ひととおり説明が終わるとお土産を売り出したりする。

そして島の人に見送られてお別れ。最後は色々歌を歌ってくれる。

ちなみにこのトトラは食べられる。食べてみたけど、ほとんど味がなかった。ほんのり甘さを感じる程度かな。島の人は結構普通にとって食べていた。

この子ずっとラジカセもって踊りながら、トトラ食べていた。なんだか色々なものがミックスされていて興味深い。

別の島に移動するのに、トトラで作られた船に乗る。これは乗りたい人だけ乗るという形で10ソル(約300円 ※1ソル=30円)かかった。私はこの写真のではなく、もう少し小さいボートのほうが面白そうで、そっちに乗った。人が乗り降りする時に安定していないから、結構怖かったけど、移動中は普通に安定していた。湖をボートでゆっくり進むのは本当に気持ちがよい。

島群の中心とされている島に移動した。ここのほうがちょっと近代的。これは観光地化されているからならではなのだろう。商店で、ウロス島にきたよっていうスタンプを1ソル(約30円)で押せる。

また別の島には学校もある。学校は中学校までで、高校からはプーノの町に行くそうだ。大学も男性は行く人が多いらしく、でも選択できるのは観光学だけだと言っていた。そこで英語を覚えるんだって。島に住む事で税金はかからないし、魚や野菜は自給自足だけど、それ以外はお土産を売るか、観光で訪れる人を受け入れるというのが収入源になってしまっているから、もうこのサイクルは決まっているんだろうなと思うと、ちょっと悲しいな。

だいたい皆25歳くらいで結婚するといっていて、意外と遅いなと思った。でもそれは大学に行くからというのもあるのかな。小さい島に2,3家族だけが住んで生活するというのは、本当に想像できないけど、彼らはやはりのどかで平和にみえた。
そして船はまたチチカカ湖を進み、タキーレ島へ。
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