2012-09-28

ヤシャ遺跡にも行く

その日、ヤシャ遺跡(Ruinas de Yaxha)に行こうと思って行ったのではなかった。
次の都市、アンティグア(Antigua)に移動するため、ホテルを後にし、朝8時にバスを手配してくれた旅行会社へ行った。旅行会社の人は不思議そうな顔でこちらを見ている。
「バスは夜の8時だけどずいぶん早いね」と・・・私はどうやら12時間も時間を間違って来てしまったようで、というのもチケットには8:00Aって書いてあったから、勝手に午前と思い込んでいたのだった。

とその時ちょうどその旅行会社からツアーへ出発する普通車が到着し、3人組の女の子たちが乗り込んで行った。旅行会社の人が、「席空いているから一緒に行ってくれば?」と逆スネ夫的な感じで勧めて来たので荷物を預かってもらい出発した。行き先もよくわからないツアーへの出発。値段だけは先にきいた。

車内にはアメリカ人女性2人、ニカラグア人女性1人、3人はメキシコの弁護士事務所でインターンシップをしているという友達3人組だった。事情を説明して、どこに行くかがやっと車内でわかる。ヤシャ遺跡というところらしい。

後から調べた情報によると、ヤシャ遺跡はベリーズとの国境に近い方にあり、同じくマヤ文明の遺跡。マヤ文明の遺跡には珍しく水に恵まれた都市だったらしく、近くに2つ湖もある。 http://en.wikipedia.org/wiki/File:Guatemala-Peten-around-Flores.png

確か車で2時間くらいで到着。ティカル遺跡へ行くときの景色は割と舗装された道路という感じだったけど、ヤシャ遺跡に行くときの景色は、湖や湿地帯という感じで雰囲気も違っていた。いくつかも町を通り過ぎたので、その小さい町もなかなか興味深かった。馬に乗って移動している人が多かった。



ここに来る人はあまりいないらしく、見に来ている人は私たちくらいだった。遺跡自体もまだ森に覆われたまま担っているところも多い。でもその形から、ここが昔町だった、とかそういうことがわかるような地形になっているのでおもしろかった。ガイドの人はスペイン語のみだったので、アメリカ人の2人がずっと通訳してくれた。

そしてティカル遺跡よりももっと、それぞれの建築物について説明書きがちゃんとしてあるのだが、それもスペイン語のみの記載だったためあんまりよくわからなかった。


一番大きい神殿。ここはセレモニーの時に使われて、頂上に王が座っていたとか。


さっそく王の見ていた景色を見に上へ。湖がみえた。


こういうところも土の下は当時の建物が埋まっているらしい。こういうところがまだまだ沢山あった。


たくさんの蟻。


たくさんの蝉の抜け殻。


3つの神殿が向かい合っているところ。


ここの神殿は形が変わっていて面白かった。色々説明してもらったんだけど、全部忘れてしまいました・・。


そして水に恵まれた都市だったというのもあるのか、水を汲み上げる仕組み、汲み上げた水を流す仕組みがすでにあったらしい。




ヤシャ遺跡から帰ってもまだ夕方前くらいで時間が余っていた。ショッピングモールで映画でも見ようかと思ったけど、見たいタイトルではなく、仕方が無いから島をふらふらと散歩していた。そうすると後ろから大きな声で自分の名前が呼ばれたのがわかった。でも正直大きな声で後ろから名前を呼ばれるようなことって旅行してたらないから、間違いかと思って一応振り向いたら、仁王立ちの女性がこっちを見ていた。
よく見たら今日一緒にツアーに行った子で、歩いていた私をレストランから見つけて呼びに来たのだった。というわけでバスの時間までは一緒にご飯を食べて、お土産屋を見てまわったり。最後は夜8時になっても旅行会社が閉まったまま(後に人がきて無事出発できた)、というのを心配して最後まで付き合ってくれたのだった。

そしてタクシーでバスターミナルへ移動して、アンティグア行きのバスで出発した。

■ツアー情報
会社名:MAYA PRINCES TOUR
住所:Calle Centro America, Ciudad Flores, Peten
(Next to Amigos Hostel)
料金:タクシーのチャーターとガイドで往復1人200ケツァル(約2,800円 ※1ケツァル=14円)
※入場料80ケツァル(約1,120円)は別途必要


フローレス滞在:2012年5月28日〜6月1日

2012-09-25

ティカル遺跡に行く(後編)

前編の続き。

Ⅳ号神殿のあとはこうもりの神殿(Palacio de las Murcielagos)へ。確かにこうもりがいた。




そして中はらくがきも多い。世界各地でこういう光景を見るけど、本当にありえないと思う、やめましょう。


Ⅲ号神殿がまたその近くにあり、高さもかなりあるのだが、森に囲まれていて全然見る事が出来なかった。Ⅳ号神殿から頭だけみえたかな。森を少し入れば近づけるようだったけど、初っぱに滑り落ちたので怖いからやめた。


そしてグラン・プラサ(Gran Plaza)へ。ここが町の中心だったようで、Ⅰ号神殿、Ⅱ号神殿、王宮ファミリーの墓がいくつか見つかっているノースアクロポリス(Acropolis Norte)、支配者層が住んでいたとされるセントラルアクロポリス(Acropolis Central)に囲まれている。Ⅱ号神殿が上まで登れるので、そこからの景色にまた感動。



素晴らしいⅠ号神殿。


ノースアクロポリスの上のほうから。


そして鳥の巣!すごい。


アクロポリスセントラルの中というか外側。


あとは小さい神殿などが色々なところに散らばっている感じ。地図にそって森を歩いているとスパイダーモンキーが。やっと声の主がわかった。遺跡内を警官が巡回しているのだけど、何人かそこで猿をみたり、写真を撮ったりしていたのでうけた。


本当に自然がそのまま残っているという感じで、元々階段を施設内の階段としてあったような場所も、木の根っこで覆われていた。


だいたいひとまわりして6時間くらいいた。夕方のバスで帰ろうと思い、それまでの時間は入り口付近にあるお土産屋をみたり、食事をしたりした。お土産屋があるところにもレストランがあるけど、高いので、そこから100mくらい離れたところにある普通の食べ物屋で食べた。そっちのほうが絶対おすすめ。


当時遺跡内にティカル国立公園文化遺産保存研究センターが建設中で、日本が援助するプロジェクトのようで、何人か日本人の方が工事現場にいたのをみた。今はもうオープンしたようです。
http://www.gt.emb-japan.go.jp/TikalJA.htm

本当に暑くて、よく歩いたし、疲れていたので帰りのバスは爆睡だった。でも本当にこの遺跡は見に行った方がいいと思った。

ティカル遺跡に行く(前編)

フローレス(Flores)に来たのは近くにあるティカル遺跡(Ruinas de Tikal)を見に行くため。ティカル遺跡の他にも沢山の遺跡が周辺にあって、それを先にちゃんと調べていればもっと色々行ってもよかったなあと思う。

朝7時頃出発の乗り合いワゴンに乗って出発。勝手に近いと思っていたけど、1時間半くらいかかった。バスはホテルで手配できて、ホテルまで迎えにくる。往復で65ケツァル(約910円 ※1ケツァル=14円)。フローレスの町に旅行代理店が結構あるので、そこでも予約できる。私の場合は行きの時間は選べなかったけど、復路の時間は何パターンかあって、ワゴンが遺跡の駐車場に迎えにくるから、好きな時に駐車場にいてね、という感じだった。

入り口に到着。

入り口に着くと現地ガイドの人がワゴンに乗り込んで来て、それなりに高い金額(忘れてしまった)でガイドしますよと売り込んでくる。周りは結構同じような貧乏旅行者だったのでそれは断った。遺跡内が広いというのは知っていたので、地図だけ購入した。25ケツァル(約350円)。遺跡の入場が150ケツァル(約2,100円)。

ティカル遺跡はマヤ文明最大の神殿都市遺跡らしく、本当に広かった。

先に感想を言ってしまうと、旅中に見た色々な遺跡の中で1.2位を争うくらい、この遺跡はおすすめ。森の中に全てが残っていて、変に観光地化されすぎていない。

都市遺跡ということで、遺跡内は6つの寺院と広場や住宅地だった場所があり、しかも森の中にあるから歩いていて本当に楽しかった。購入した地図は、上の写真をもう少しイラスト化したもので、それぞれの建物の説明も書いてあるし、どの道を通ったら何分でつくか、トイレや売店の場所も書いてあるので結構便利だった。
あと、幸運にも天気がとてもよかったのはよかったが、本当に暑く、持って行った水もあっという間になくなってしまった。

入り口からスタートすると、すぐに違う世界に気持ちを持って行けるような大きな木が。


道中もずっとこんな感じ。


最初についたのはⅥ号神殿(Templo Ⅵ)。神殿の前に石碑がたっていることと、屋根が飾り屋根なのが特徴。


なんともアホなことに、私はこの神殿の上の方に近づこうとして、途中ですべり、坂をすべっている途中でどうにか太そうな草をつかんだものの、根っこがぬけてしまい、そのまま下まで滑り落ちたのだった。そしてカメラのケースが神隠しにあった。未だにどうしてなくなったのかがわからない。
その一部始終を見ていた、遺跡内の清掃員みたいな人が、道に落ちているまだ食べられる何かの果物をくれて、2人で半分こしながら2.3個食べたという思い出。その人もカメラケース探してくれたんだけど、結局見つからなかった。
そしてまた先に進む。植物の感じがブラジルのアマゾンでみたものに似ていた。




ここは29の部屋がある住宅地だったところらしい(Group G)。


そしてⅤ号神殿(Templo Ⅴ)。ティカルで2番目に大きな神殿。上には登れなかった。


人が前に立つと大きさがよくわかる。


次は7つの神殿の広場(Plaza de los Siete Templos)。その名の通り7つの神殿が並んでいる。横並びだから全体像を撮れなかったけど、圧巻だった。


失われた世界(Mundo Perdido)という広場。発見された中では一番古い場所らしく、ここから天の川の動きを観察したのではないかと言われているらしい。
すごいインパクト。


こっちの神殿は上まで登れる。




そして変わった昆虫も。


続いてティカル遺跡の中で一番大きい神殿へ。地図の解説には65mって書いてあるけど、日本でガイドブック見たら75mって書いてある・・・10mの違いって結構大きいよなあ。
ここまでで私は到着から3時間くらいかかっているので、かなり疲れた。ちょうど売店があったから休憩した。この神殿は上まで登れるけど、結構急な階段を登って行かないといけないから、ちょっときつかった。無事に降りて来たところを見た人は、good jobといって称えてくれた。


登ろうと階段付近でうろうろしていると、神殿のそばで修復作業している人たちに呼ばれて、こっちに来てみていいよ、とのことだったから立ち入れない場所に入れてもらえた。ラッキーである。
図面を書いているひと。


下からだと上が遠いのと、周りが森だから、こういう風にしか見えない。


上へいくと本当に絶景だった。全てを見渡せた。上にいると、猿や鳥の声がより大きく聞こえる気がした。


一番上でしばしの時間をすごす。


ここまででちょうど半分。続きは後編で。

2012-09-14

フローレス島

グアテマラのフローレス(Flores)というところに到着し、ホテルに行ってみると前記事で書いたとおりとにかく暑すぎるホテルだったうえに、予約したのに予約がないと言われる。もう夜だったので空いている部屋でいいと言って入れてもらった。
しかしそんな暑いけどエアコン・扇風機もない、Wi-fiもあると書いてあるのにない、予約はないと言われるようなホテルだったけど、人は本当にいい人だった。なぜか外出して帰ってくるとビールくれたり、オーナーのおじさんは英語しゃべれないから私のために近くにいる英語がしゃべれる息子とその友達を連れて来て、一緒に話しなさいと言って来たり。なかなかおもしろかった。

フローレスは街並がカラフルで、静かで、水に囲まれていて、私はすごく気に入った。とにかく暑いのがきつかったけど、それも清々しいと思えるようになった。






島はすごく小さいので歩いてすぐ一周できる。町の真ん中には広場があって、そこの公園でだらだらしていた。グアテマラの人はみなシャイな感じだけどとても優しい雰囲気があって、私はその雰囲気もとても好きだった。子どもも大人も目が合うと、微笑んでくれた。南米も全体的にそうだったけど、グアテマラはちょっと特別だった。




島と本土は道路で繋がっていて、ここも歩いて普通に渡れる。やたらとバイクが多いなと思った。女子高生が2人乗りで通学しているようで、その集団をみたりするのは楽しかった。


大きめのショッピングモールがあって、大きな広場とヴィジョンがあってMTVが流れてたり、モール内は普通だったけど、スマートフォンが売っていたり、やっぱり思ったよりは近代的だった。




天気がずっとよかったから、いつでも夕焼けが綺麗だった。ここが中米か、という気分になった。