2013-04-23

ベルリンの壁を巡る

ベルリンに来たかったのはベルリンの壁を見てみたかったから、単純だけど。
今ではこんな風にドイツという、ヨーロッパの1つの国として普通に認識しているけど、東西ドイツが統一されたのは1990年で、私の記憶の中にもぼんやりとベルリンの壁が壊されているところの映像(壊されたのは1989年)が浮かぶくらいの時の話である。
当時はなぜ人々があんな風に歓喜しているのかということは理解できなかったけど、多少は歴史を理解した上で来てみると、違う経済体制の元国同士が統一されたんだから、その弊害はあったにしろ、こう外から人が入ってみるともはやそんなことわからないというのがすごいよなあ、と。もろに影響を受けた人や、そこに住んでいた人はもちろん、また別の気持ちだろうけど。

というわけでベルリンの壁があった場所をうろちょろと。
ブランデンブルク門。前の記事で書いた通り、ここが東側の端っこになった場所。門自体は東側にすっぽり入っていたようだ。

門の前では当時の出入国審査員に扮した人がスタンプを押している。

門大きい。

ここから少し歩くと国会議事堂荷到着する。もちろん壁はもう残っていないが、壁跡はある。

ベルリンの壁が一番残っているところはS-BahnもしくはU-BahnのWarschauer STR.の駅。駅を出て川沿いへ行くと壁が残っている。絵も描いてあるけどよく見るととりあえず落書きだらけ。





真ん中に立ってみる。

結構長かったから端から端までは歩けなかった。川沿いにはビーチを模したバーがあったり。きっと20年以上前の当時からは考えられなかっただろうなあと思った。

実際は壁の後ろにもう1枚壁を作って東から西への逃走を防いだから、今残っているのは当然全部ではないのだけど。一体どれくらいの人が壁を見上げたのかなあ。

続く。





2013-04-18

ベルリン散歩

ベルリンに行った時はずっと天気がよかった。また当然だがスペインとは雰囲気が違っていた。とても静かで、観光客もいるんだけど、なんだか静かで、全てが自分にとってはほどよい距離感で気に入った。1ヶ月くらい長い休みがあって、その期間をヨーロッパで過ごすならベルリンでもいい。

ベルリン中央駅から電車で移動して、世界時計とテレビ塔(Fernsehturm)がある場所までいった。
そこからずっと西側へ向かって歩く。ホテルでもらった地図にはベルリンの壁が昔どこに建てられていたのかというのが書いてあったから、それを見て歩いていた。


自転車多いな。

これは何でしょう。

ベルリン大聖堂(Berliner Dom)

結構すごい。

この辺りは道がやたら広いなあと思う。まっすぐいくとブランデンブルク門がある。分裂ドイツ時代はその門の前にベルリンの壁がつくられた時に周辺にあった廃墟をすべて撤去して無人地帯となったらしい。旧東ドイツの西の端になる。

ドイツらしくベンツ。ベンツのカフェもあった。

そしてクマ。ベルリンの市旗にはクマの絵が書いてあるからか、こういう置物が町のいたるところにあった。

やはりとても天気がよかった。

国会議事堂。屋上がガラス張りのドーム状になっていて、中を見学できる。ただこの時期だからか、事前予約が必要だったらしく、夕方にはもうチケットは売り切れていた。このくらい綺麗に夕日が沈むなら、そこから見たかったな。

別の日に、せっかく電車乗り放題だからはじっこまで行ってみようと思ってspandau駅まで行ってみた。Welcom Berlin Cardには小さいガイドブックがついていて、そこにはマーケットが開かれると書いてあったから。

おー、なんかやってる。

マーケットでは主に食べ物が売られていて、地元の人が集まる感じだった。


町自体は特に何かある訳ではなかったから、ひたすらクマを探していた。

続く。

2013-04-17

ベルリンへ

モロッコのマラケシュを後にして、マドリッドまでまたRyanairで飛んだ。荷物の制限については行きに学んでいたし、チケットもネットカフェで印刷しておいた。
モロッコ出国の時のボディチェックがかなり厳しくて、もちろん相手は女性なのだけど、そんなに触るのかと思うくらいだった。とても微妙な気分。
空港の透かし模様が綺麗。

マドリッドは一泊して翌日ベルリン(Berlin)へ、今度はEasyJetというLCCに乗っていった。制限などに関してはほぼ同じ。スペインからドイツへの入国は、シェンゲン協定(加入国間は入国審査なしで国境を越えられる)のおかげで特に審査なく、あっという間に到着した。
空港が蛍光黄色と白と青を基調としたデザインでまぶしかった。写真は半袖の人もちらほらいるけれど、実際は長袖じゃないと寒いくらいであった。

空港につくとすぐにツアリストインフォで色々聞く。事前にWelcome Berlin Cardという交通機関乗り放題、その他施設も入場割引、というチケットがあるというのを聞いていたので、説明を聞く。何をしようかあまり決めないまま来ているから、行く場所によっては毎回交通機関の乗り放題券だけを購入したほうが安上がりかなあと思いつつ、念のため買ってみることにした。3日券(全エリア乗り放題)で25.90€(約2,590円 ※1€=100円)。ポツダムまで行くとなると全エリア乗り放題券じゃないと行けない。
ちなみに交通機関のみの1日乗り放題券は3€(約300円)、ポツダムまで行くなら1日券6€(約600円)。

外は快晴。


さっそく電車でホテルの近くの駅まで。切符は駅のホームで購入したらこの機械に1回通すだけ。

ホテルがある場所は旧東ドイツ側だったため、統制されたつまんない建物が並ぶ。

ドイツは、電車に自転車を持ち込んでよい国で、かなりの人が自転車ごと電車に乗っていた。当然道も自転車率は高い。

自転車専用のスペースも車両の中にある。

私はまずベルリン中央駅に向かった。次に向かう先のチケットを買うためでもあるが、ベルリン中央駅はかなりかっこいいという記事を色々見ていたから、いつか行きたいと思っていた。規模もかなり大きく、地上は3階、地下2階。東京駅もそのくらいあるのかしら、でも外身しかよくないしね。
すばらしい天井。

すばらしい吹き抜け。

すばらしい奥行き。

すばらしい外見。
というわけでベルリン中央駅をかなり堪能して、あとは時間なくなったからそこら辺を散歩。交通機関に乗り放題なのに、なぜかすごく歩いた。

続く。

2013-04-15

モロッコおもしろかったこと

モロッコで思った面白かった事色々。

■色々な女性のあり方
イスラムの国では女性は顔はスカーフを巻いて基本的に肌を出さないというのが一般的によく知られていることで、さらに女性の方が立場が下だということで、働いている女性とかいないのかなと思っていた。正直他のイスラム圏の国に行ってないから比べようがないんだけど、モロッコはそこまで厳格じゃない人もいるのかもしれないという感じがした。
前のエントリーにも書いたとおり、タンジェでは肌を出している現地の人もいたし、ホテルのオーナーは女性だったけどモロッコ人だった。それはやはりヨーロッパとの国境沿いだからかもしれない。
メルズーガまで田舎にくると町に女性の影はなく、男性ばかりが外を出歩いていたけど、マラケシュでは女の子が肌を隠さずにアイス屋でバイトしてた。普通に女子高生がマックでバイトするみたいな感じで。圧倒的に男性の方が多いけど、町中で女性を見かけても珍しいなとは思わなかった。
観光地化されてくると、その国も少しづつ変わってくるところもあるのかもしれない。

■意外とうざくない
旅行者の間でよく言われる三大うざい国として、モロッコ・インド・トルコもしくはエジプト、というのがある。主に客引きのしつこさ、ぼられる、ということから言われているらしく、私は結構警戒していた。
キューバでは結構人に声をかけられすぎて辛かったから、イスラムの国でしかも女性1人じゃ何言われるかわからんくらい思ってたけど、行ってみたら全然大丈夫だった。
散々ブログには客引きが多いとは書いたし、確かに多いのだが、しつこいかといったら本当に少数派だ。最近は偽ガイドを警察が取り締まったりと、厳しくしているようで、それがあってしつこくできないのかもしれない。
町行く人が声をかけてきたと思ったら、本当に普通に挨拶してくれただけだったり、道教えてくれたり、かなり警戒していたからというのもあるけど、意外と優しい人多いじゃん!って思った。
買い物はどの場所でも値切る、言われた値段を信用しないというのはずっとやってたから大きくぼられることはなかったし(実際多少ぼられてるんだろうけど)。割とどの場面でも、「え、ここで話は終わりか」って思うくらい断るとあっさり引き下がるので悪い印象はなかった。このくらいならどの国でもある事だと思うし。

■パンの食べ方
このパン。必ずどこでもでてくるんだけど、かなりの確率で現地の人がパンの周りを食べずに、中の柔らかいところだけを食べていた。みんながみんなじゃないから、たまたまなのか。だからパンをはじからちぎって食べるんじゃなくて、真ん中で割って、中をほじくって食べるという感じ。不思議すぎる。

■アラビア語
おもしろかったことというか、見慣れなさすぎて戸惑った。日本語も難しいと言われるけど、アラビア語も覚える気にならないくらい書き言葉は難しそうだなと思う。
他の国の人が日本にきたらやっぱりこういう気分なのだろうか。
コカコーラって中南米でも表記はCocaColaだったけど、アラビックだとこの写真のラベルの右上みたいな感じで書かれている。もちろんCocaCola表記のものもあるんだけど。色んなところでみたから、唯一読めるようになったアラビア語である。

■ねずみ男
モロッコにはジュラバという上着があり、それを着ていると完全にねずみ男になる。帽子がとんがってるからかな。シャウエンではとてもよく見かけた。私はあんまり写真がないんだけど、他のサイトで見つけたやつ。 ジュラバ


そんな感じで、モロッコ編は終わり。モロッコは本当によかった、また行きたいし、砂漠で考えた事はとても貴重だったなと思う。
ここから先はずっとヨーロッパの旅。

2013-04-14

モロッコまとめ-食べ物-

モロッコでおいしかったもの食べてほしいもの色々。
モロッコはとにかく、どこに行っても何を食べても料理がめちゃくちゃおいしかった!感動です。

■タンジェのシーフード
タンジェは港町だからシーフードの店が多い。市場もあったし、きっとおいしいだろうと思って適当に盛り合わせを頼んでみた。イカリングとエビと貝と魚のフライと大盛りで500円しないくらい。シーフードは基本的に高いから、港町で且つ物価が安くないと食べられないのでとても嬉しかった。

■モロッカンサラダ(salades morrocain)

モロッコのサラダがかなり気に入って本当に毎回食べてた。とにかく野菜の量が多いのが特徴。トマト、ピーマン、ゆで卵、キュウリ、たまねぎ、あとはものによって豆とかオリーブとか、色々入ってる。
結構細切れに切ってあるのが特徴で、オリーブオイルと塩こしょうの味がちょっと強め。あとはクミンという香辛料が決め手となるらしい。この味を日本で求めているけど、なかなか出会えない。

これはモロッカンサラダという種類に入るのか、一応サラダとして売られていたが、マラケシュの屋台ではパンにつけて食べる付け合わせみたいな位置づけだった。
しかし、これがナンバー1のうまさ。トマトを細かく切って、塩こしょうと香辛料とオリーブオイル。香辛料が多分強めなんだけど、塩加減とか絶妙で、これだけ食べにいきたいくらいおいしかった。日本でつくれるかな・・・香辛料がこれもクミンなのかわからず。

■タジン(Tajine)

日本でもタジン鍋結構メジャーな食べ物になってる気がする。あのとんがり帽子みたいな鍋で作る煮込み料理。あんまり肉が入ってるやつたべなかったな。モロッコって野菜がうまいのか、とにかく野菜タジンばかり食べていた気がする。鶏肉や羊の肉のもあるようで、基本的にはそれにスパイスをかけて煮るという。味がしみ込んでておいしい。あのとんがり帽子のフタは取ってからでてくるので、あの形を見かける事がなかった。

■クスクス(Couscous)
モロッコと言えば定番なクスクス。小麦粉からつくられた粒状のものに野菜や肉を乗せたこれも煮込み料理。
スムールというちょっとだけ辛さがあるけどマイルドなスープをかけながら食べる。恐らくこのスムールの味によってかなりクスクスのおいしさがかわる。こういうかけご飯みたいなの好きだからおいしかった。

■マラケシュの屋台
フナ広場にはオレンジジュース屋台が沢山ある。100%オレンジジュースで、だいたい4DH(約36円 ※1DH=9円)という安さと、色んな屋台で飲んでみたくなる不思議。

謎のスープ。スープ屋さんで地元の人が沢山いたから屋台に入ってみた。においがとてもいいのに、味がほぼしないの。パスタの細切れみたいなはいってたんだけど、これが何なのか誰か教えて。

あとは前にも掲載したけど羊の煮込みのタンジーヤ。料理を頼むと屋台では写真の奥に見えているトマトのペーストとでかいパンと魚のすりつぶしたやつがだいたいついてきて、それと一緒におかずと食べるという感じ。

あとは他の町の市場で売ってたパンにやたらおかずがつめてあるサンドイッチとか、ホテルだと最初に必ず出されるミントティーもおいしかった。イスラムの国だから基本的にアルコールが禁止。あんなに暑いのにビールの1杯も飲めず残念だった。一応マラケシュの外国人向けのホテルのバーではお酒を出していて、そこで飲んでもOKとのこと。

旅から帰って来てから、自分が行った国の料理を日本で食べてみる会を何回か開いていて、その時に行ったモロッコ料理屋さんはとてもおいしかった。東京でここはかなりオススメ。カウンターしかないから予約は必須。ここではモロッコでは味わえなかったモロッコビールがある。
エンリケ・マルコス(東北沢)