2013-07-23

ボロブドゥール寺院遺跡

ボロブドゥール寺院遺跡は、プランバナン寺院遺跡よりも前に建立され、仏教遺跡である。つまりインドネシアは仏教からヒンズー教、そしてイスラム教に移り変わって来た歴史があるということだ、全然知らなかった。

またジョグジャカルタ(YogYakarta)のマリオボロ(Malioboro)通りからトランスジョグジャ(Trans Jogja)を使って移動する。
3Aのバスでギワンガン(Giwangan)バスターミナルへ。ターミナルまでだいたい50分くらい。3,000ルピア(約30円 ※1,000ルピア=10円)。たまたまバスで隣に座った人が、日本語で話しかけて来た。
私が1番と言っていいくらい警戒しているのが、日本語が話せる外国人。日本に友達がいる、興味がある、と言って近づいてくるのは大抵客引きだ。これは危険と思ったがバスは狭いし動けないし、行き先が同じなのでターミナルまではYesかNoで答えるくらいで気のない返事をしていた。

到着するとそくささと、「じゃあ、ありがとうございました」と丁寧にお礼を言われて去っていった。ただの普通の日本語がしゃべれる人だったようだ。日本語の先生をやっているという話も嘘ではなかった。

ターミナルに着いた瞬間に本物の客引きが集まって来たのを見て、そのバスで一緒だった人は戻って来てくれて、正しいバス乗り場まで連れて行ってくれた。ターミナル入場に500ルピア(約5円)必要なのだが、「気にしないでください」と言ってそれも払ってくれた。バスが来るまで待っていてくれて、バスが来たらまたすぐに「ではお気をつけて」と去っていった。ずっと警戒心を解かずにごめんよという気分になる。でもこれが重要だとも思う。

ターミナルには大きく「Borobudur」と書いてあるのでそこで待っているとバスが来る。出発してからバスの乗務員がお金を回収する。写真は到着したところ。25,000ルピア(約250円)。

バスは走っている間に、行き先を叫びながら、停留所ではないところでも乗りたい人がいれば乗らすし、降りたい人がいれば降ろす。その様子がおもしろかった。その頻度にもよると思うが、だいたい2時間くらいで到着。

到着するとすぐにベチャの人が集まって来て、遺跡まで行かないかと言ってくる。とてもしつこいが、それを振り払い歩いていくことに。場所はよくわからなかったが、他の人が乗るベチャが進む方向についていく。

そこら中の人に道を聞いたけどみんな教えてくれた。15分くらいで到着。
駐車場が広く、入り口までのスペースの食べ物やとお土産屋の数もすごかった。

ここでも入場料はルピアのみでの支払い。190,000ルピア(約1,900円)。
外国人客はやはり入り口が別で、しかしここはウェルカムドリンクがあり、水のペットボトルをタダでもらう。腰巻きのようなものを巻かないと入れない(私は肌を露出していなかったけど)ようだった。プランバナンでもあったのかもしれない、特に何も言われなかったけど。

個人的な印象ではボロブドゥールのほうが、見た時の驚きがすごかった。天気が悪くて写真がいまいちだけど。思ったより大きかったっていうのもあるかもしれない。
そしてまたここでも現地の人に写真を求められる。やはり不思議な現象。

階段を上り、各回廊をまわる。




一番上は、ストゥーパと呼ばれる釣鐘型のものがあり、中に釈迦像が入っている。首があるやつを見つけられなかった。


真ん中に一番大きなストゥーパ。
調べると中に仏像はなく、「空」の思想を示しているということ。なんかすごいな。

見終わるころにスコール。道路が若干冠水して、なぜか鳥が解放されていた。

帰りはボロブドゥールの同じバス停留所から、バスが出発。席が空いていれば乗れるという感じ。行きより小さめのバスだったからか、こっちは20,000ルピア(約200円)。帰りは途中のJombor(ジャンベールと言っているように聞こえた)というトランスジョグジャで行けるもう1つのバスターミナルまでだった。そこからまたマリオボロまで帰る。





2013-07-22

プランバナン寺院遺跡

ジョグジャカルタの近郊にある世界遺産にもなっている遺跡が2つある。プランバナン寺院遺跡とボロブドゥール寺院遺跡。だいたいこの2つを1日で周るツアーがジョグジャカルタ発であるのだが、当然自力で行くよりは高いし、私は時間があるので1つずつ巡ることにした。

プランバナンへ行くのは簡単で、市内を走るトランスジョグジャ(Trans Jogja)という路線バスに乗る。どこに行っても3,000ルピア(約30円 ※1,000ルピア=10円)で、停まる場所が決まっておりちゃんと小さい駅のようになっている。

駅には必ず係員がいて、どこ行きか叫んでいるのでその人に聞けば乗るバスはすぐに教えてくれた。プランバナン行きはマリオボロ通りから乗る場合、1Aのバス。
途中でいきなりガソリンスタンドに寄ったりする。

だいたい50分くらいで到着。終点だからわかりやすい。バスを降りるとすぐに、ベチャの人が遺跡まで行かないかと話しかけてくるが、歩いて10分くらいなので乗らないほうがよい。
町の市場がない方面へ歩いて行き、大きな道路にでる。その道路沿いにある広場がもうすでに遺跡の敷地内なので、道路を渡って柵にそって歩けばショートカットできる入り口があった。

途中にあった店。こんな暑いのに、いつ着るんだ。

ネットで調べた時に米ドルでも入場料を支払えるということだったが、無理だった。結構高くて現金がなかったので、ATMへ行き引き出すはめに。Plusマークがあるカードは入場口のATMでは使えず、敷地に入る時にショートカットした入り口付近にしかない。

入場料171,000ルピア(約1,710円)支払って入場。外国人観光客は入り口も入場料も違う。

そして歩いていると見えて来た。結構な迫力。

プランバナン寺院遺跡は9世紀に建立されたと言われていて、その後の地震で何度も被害を受けては修復している。2006年に起きた地震でもまた被害をうけ、修復には日本がかなり関わっているようだ。

現在はインドネシアはイスラム教だけど、この寺院はヒンズー教の寺院になる。9世紀頃はまだヒンズー教文化が取り入れられていたためだ。真ん中の1番大きなのがシヴァ堂といって、最高神のひとりであるシヴァ神が祭られているとのこと。

シヴァ堂には入場制限があり、且つヘルメットをしないと中に入れないので並んで待つ。


シンガポールで見たヒンズー教の寺院はもっとカラフルだったけど、色をぬかせば似た形と、装飾も似てる気がする。



各堂にそれぞれ神様の像があった。多分全部修復されたやつなんだとは思うけど。


現地の人も沢山来てたから人気があるのかしら。結構学生が団体で見に来たりしていた。まだ修復作業もしている。

帰っている途中に、現地の親子に話しかけられて、写真を撮ってほしいと言われたのでカメラを受け取ろうとすると、子どもが私の隣に並んだ。親子2人の写真を撮ってほしいのではなく、私と写真を撮りたかったようで、不思議な出来事だった。友達に聞いたら、アジアでは割と起きる現象らしいが、本当の理由が知りたい。私が変な髪の色してるからなのか、日本人だからなのか。

そしてまたマリオボロ通りへ帰る。最後に少しだけバスの駅の近くを見た。こっちのほうがだいぶ田舎で、雑な感じで市場が開かれていた。


プランバナンの駅は割と大きめ。

バスはエアコンが付いているけど、すごく効きがいいのもあれば、悪いのもある。運転手が自分の好きな音楽をかけながら運転するから、なかなか面白い。








2013-07-20

ジョグジャカルタへ

ジャカルタ(Jakarta)からジョグジャカルタ(Yogyakarta)ヘ電車で向かうべく、早朝に駅にタクシーで向かう。
おつりを5,000ルピア(約50円 ※1,000ルピア=10円)ごまかされてがっかりした。日本なら50円なら仕方がないと思っていただろうけど、こっちだとバスに乗ったり、カップラーメンを買ってもおつりがくる金額、お金に関する感覚がその国の通貨価値であっという間に変わる。

まだ朝の5時台だというのに、結構人が集まっている。

カウンターでパスポートとチケットを見せるとホームに入場できた。日本人だとわかると、なぜか嬉しそうにハイタッチを求められる。

まだ真っ暗だ。

朝6時に電車が出発。前に座るおばさんになぜかパンをもらう。食べているととても嬉しそうだった。とにかく暑いからエアコン車でよかったけど、噂に聞いていた通りエアコンがきつすぎる。私はほんとにエアコンが苦手なので、とにかくお腹がいたくならないことを願い続けた。

さすがビジネスクラスだけあって、周りの人のスマートフォン率が割と高い。若い人はみんな持っていた。隣の女性がなぜか足にものすごい怪我をしていて、痛々しかった。バイクでこけたみたいな傷。みんなあんだけすごい運転のしかたしてたら事故沢山起きるんだろうなと思う。

途中で何度も電車が停まり、時に30分以上停車して、ゆっくりと進んでいた。車窓から見える景色はずっと田園風景で、たまに田植えをする人々の姿が見えた。その景色が一番好きだったかも。
途中で何回か車内販売の人が駅から乗って来た。カップラーメンを売り、お湯をその場でいれるというサービスが画期的だなと思う。車内ではいつでも注文すれば定食のようなものが出るようにはなっていた。さすがビジネスクラスなのか、みんな注文する頻度が高く、残す頻度も高い。

そして約9時間でジョグジャカルタに到着。椅子が堅く背もたれがまっすぐだったから死ぬかと思った。さっそく宿をさがすため、駅にあるインフォで安い宿はどこにあるか聞くとソスロ(Sosro)地区に色々あると言われる。ネットで事前に調べていたことと同じ事を言われたが、やはりそうなのねと思って、探してみる事に。

探しているとベチャ(人力車の動力が人じゃなくて自転車のもの)のおじさんが宿を紹介すると言ってきたのでついていく。紹介されるものが全て思っているより高く、200,000ルピア(約2,000円)とか。これは無理だと思って断って、別の探してくれそうな人を探す。

今度の人は知っている宿が多いのか、色々連れて行ってくれるが、やっぱりちょっと高い。最低でも100,000ルピア(約1,000円)はしたし、その値段にしてはかなり汚い古いところばかりだった。
もう行き尽くした感があったので、とりあえず140,000ルピア(約1,400円)のWi-fiつきのところに何泊かすることにして、後から安いところを探して移動しようと決めた。

ソスロ地区は狭い路地が色んな方面にのびていて、歩くのは面白かった。

ソスロ地区は入り口がちゃんとあって、隔離されているかのような感じさえする。全然雰囲気悪くないけど。

町のメインの通りはマリオボロ(Malioboro)通り。夜になっても人が多い。店も意外と沢山ある。ジョグジャカルタはもっと田舎だと思っていたが、そうでもなかった。








2013-07-18

ジャカルタに来た理由

本当に何も考えずに来たなと後から思った。
とりあえず旅を始めるならば端からがいいだろうと思って、インドネシアを選び、飛べるのがジャカルタかバリ島かと考えた時に、バリ島に1人で行っても面白くないだろうと思って、ジャカルタを選んだだけだった。

そんな感じで来たから、あっという間に次の移動を決めた。
ジャカルタのものすごい人と交通量を知れただけでもう充分だった。
次の目的地はジョグジャカルタ(YogYakarta)にしてさっそく電車のチケットを買いにいった。

ホテルの人に事前に電車の席の空きを調べてもらったら次の日出発の電車は一番安いエコノミーの席はもうなくて、ビジネスクラスしかないようだった。
これで調べられる http://www.kereta-api.co.id/index.php
これを駅員に見せれば買えるっていうレベルで細かくメモを書いてもらい出発。

私が泊まっていたところからはパサール・スネン(Pasar Senen)駅が一番近くて、その駅発のジョグジャカルタ行きはもっと近いコタ(Kota)駅で買えるとのことだった。

市内は路線バスが走っており、停まる駅が電車の駅のホームみたいになっている。それを利用して向かうが、とてつもない数の人。人がいすぎて入場規制されていた、別に人身事故が起きた訳でもない。路線バスはどこへ行っても3,500ルピア(約35円 ※1,000ルピア=10円)

そしてコタ駅に到着。駅までの道にヤンキーみたいな子ども達がたむろしてて怖かった。

駅のインフォで聞いてみると、チケット購入ための用紙がありそれに記入してから、カウンターに持っていかないといけないようだった。インフォの人に記入方法を教えてもらい、カウンターに向かうとまた行列。

到着するのに1時間、購入に1時間くらい待ち、やっと購入できた。恐らく全ての事において、効率が悪いんだろうな。エアコン付きビジネスクラスで280,000ルピア(約2,800円)。結構高い。

ジャカルタの町をあまり見ないのもなんだなと思って、ホテルの近くにあるモナスを見に行くことに。国家独立記念塔らしい。

相変わらずすごいバイクの量。

何かのお祭りがあるのか、人がすごく集まっていた。



何の行列かと思えばトイレだった。

物価が安いうちに生活必需品を揃えようと思い、近くの大型スーパーで色々購入。そして夜はまた屋台。10,000ルピア(約100円)だったことを考えると、やはり電車の高さははんぱじゃないなと思う。

ジャカルタ滞在:2013年6月29日〜7月1日

2013-07-17

新しい旅立ち

ついに新しい旅立ちの日がやってきた。
2013年6月29日10時50分成田発ジャカルタ行き。

なんだかとても落ち着いていた。
前回の出発のときは今考えるとやはりそわそわしていたと思う。
今回は荷物も必要な物といらなかった物がはっきり分かったし、航空券は全行程全部あるわけだし、帰る日も決まっている。落ち着きすぎて何だか変だった。

朝家を出る時に腕時計を忘れた。幼なじみにもらったずっとつけているブレスレットも忘れた。両親と一緒に空港に向かっていたのでお父さんに取りに帰ってもらう。あれがないと何となくだめだ。

お母さんと先に空港に到着、お父さんが来て、一時帰国中にバイトしていた会社の同僚たちから電話がきて、お姉ちゃんが来て、私の相方が来て、嬉しかった。
前回行きと帰り両方来てくれた友達は向っていてくれたのだけど残念ながら間に合わず、でも必ずまた会える。

今回のチェックインは世界一周の全ての航空券が揃っているからかすんなり終わった。旅の最初に起こる事ってその先もずっと引きずるという私のジンクスがあり、今回の旅はほんとに忘れ物に注意すべきという教訓。

米ドルはどの国でもビザやその他支払いにちょいちょい使うので両替して、インドネシアルピアも少し両替した。

時間がきて出国。荷物チェックのラインに入っても見えなくなるなでずっと手を振っていたみんなを見て、ちょっと面白いなと思いつつ、手を振りかえす。
お姉ちゃんが撮ってくれた写真。

この飛行機に乗る。

そろそろ搭乗。

直前まで色んな友達や家族とメールしていた。なんだかまだこれからどこ行くんだろうというようなぼやっとした感じの自分。

飛行機が飛び、機内サービスのビールを飲んだら急に気合いが入った。気合いが入ったというと何か違う気もするが、めちゃくちゃ楽しみになって来た!っていう感じ。やっと1人になれた、というと意味が違うんだけど、どこかで何だかまた1人で知らないところに行きたかったんだな、と思う。そしてビール1本目でそう思ったのでアルコールのせいではないと思う。

とても遅れて来たわくわく感と共にジャカルタに到着。飛行機を降りた時の、日本とは全然違う空気が好き。約7時間半の旅。

まず空港でアライバルビザを取得する。到着してすぐにカウンターがあるのでそこで25ドル(約2,500円 ※1ドル=100円)払うだけでもらえる。なんと親切な事に米ドルがない人のためにATMまで用意されていた。

その後入国審査。ものすごい人が並んでいて、空いているところを探せずに結構待った。気づいたら1番最後になっていた。前の人たちがみな「インドネシアを出国する航空券みせろ」と言われていたので、これはまずいと思い(陸路でタイに行く予定のため持ってない)、もうクローズしそうな誰もいない列に移動してみる。今思うと彼らはみなビジネスで入国する人たちだったかもしれないけど。
移動した先はふざけた入国審査官で、適当な事しか聞かれずすぐに終了した。

空港を出て、1番端まで行くとバス乗り場がある。市内までバスで向かう。25,000ルピア(約250円 ※1,000ルピア=10円)。

バスはガンビル(Gambir)バスターミナル行き。さすがにちょっと蒸し暑いなと思う。日本の蒸し暑さとは違うけど、立っているだけで汗は落ちてくる。約1時間半でバスターミナルに到着。
交通量がものすごいことと、ある程度ビルが建ち並ぶ場所の真裏がぼろぼろの民家だったり、とにかくごちゃまぜな感じとこの蒸し暑さでさらにテンションが上がった。

最初は泊まるところを確保しておこうと思っていたので、すでに予約済みだったホステルにターミナルからはタクシーで向かう。30分くらいで25,000ルピア(約250円)。
インドネシアのタクシーはメーターが付いていないものや、メーターを到着時にいじってぼったくるという流しのタクシーも多いということで、必ずBlue Bird社のに乗るとよい。メーター付きで、ぼらないというので有名。

そしてジャカルタの安宿地域といえば、ジャランジャクサ(Jalan Jaksa)というところなのだが、色々調べていると近年そんなに安くない(シングルだと日本円で1,000円以上するという話もちらほら)ということがわかり、全然違う地域のWi-fiがあるドミトリーにした。

到着は夜だったからとりあえずご飯を食べに。並ぶ屋台。

すごい交通量とほぼ無視されている車線、歩行者信号。

一番おいしそうなにおいがしたところで食べる。

飲み物の屋台が隣にあって、だいたいどこも飲み物と食べ物は別屋台。でもだいたい隣り合っている。

思ったより英語が通じない、数字すら通じていなかった。屋台だからなのか。でもわからなさそうにしていると皆手伝おうとしたり、笑いかけてくれたりした。そんな最初の印象。
世界で一番イスラム教人口が多い国。モロッコとはまた違う印象。宗教によってその印象や雰囲気を判断しがちだけど、さらに宗派や国政が影響しているんだろうなと思ったりした。勉強しないといけないことが多いな、世の中。

これからまた行った事のないところに沢山行く。とても楽しみだ。