2016-01-28

ケープタウンドライブ

宿にいた日本人4人に便乗させてもらいケープタウンの見所を車でまわることにした。近くのレンタカー屋でオートマ車24時間借りて484ランド(約4,840円 1ランド=10円)。デポジットで最初に3,500ランド(約35,000円)支払う。何もなければもちろん戻ってくる。

天気もよく、道もしっかり整備されていて、本当にヨーロッパと変わらない感じ。まず向かうのはワイナリー。南アフリカはワインが有名でところどころにワイナリーがあり観光地となっている。

こんな素敵な感じなところで。

色々なワインを楽しめる。7杯テイスティングできて30ランド(約300円)。これは本当にあとから思うことだが、アフリカを南下して来た人にとってはケープタウンが本当に楽園に感じる。

調子に乗って次のワイナリーへ。ワイン畑がすごい。

ここでは私たちが入る前に団体客が団体割引で入っていたため、私たちもなぜかその客と同じに思われて30ランドのところ25ランド(約250円)で入場。
5杯テイスティングできるのだが、まだ飲んでないやつもくださいと言ったら普通にくれた。お酒がそんなに大好きなわけではないんだが、ずっと貧乏にしていると、アルコールというものが結構な高級品に思えていた。

続いて行ったのはケープポイント。周辺が国立公園になっており、喜望峰もそのすぐ近くにある。ケープポイントはこの周辺地域であるケープ半島の最南端であって、この大陸で一番南、とかそういう話は一切ないのだが人は多い。

とりあえず端まで行ってみるとものすごく風がつよかった。しかし色んな国で景色を見て来たからあまり感動がない。伊豆のようなところだ。

車で少し移動すると喜望峰がある。バスコダガマがインド航路を発見した時に、ここを目印に見つけられますようにということで名付けられたとか。英語だとCape of good hopeっていう結構かっこいい名前。
ここはアフリカ大陸の最西南端。このケープポイント含めこの公園への入場が105ランド(約1,050円)

そして次は夕日と夜景の鑑賞ポイントであるライオンズヘッドへ。ここは宿のあるロングストリートから近いところにある。着いた時すでに薄暗くて、登っている途中に夕日が沈む。

周りが海で遮るものがないから、目の前全部陽が沈んだ跡の水平線が見えてすごくよかった。狭い岩道を登り、思ったより結構辛い道のりで長かったけど、ついに登頂。夜景がすごい!旅中に夜景がすごいところってなかなか行かないから新鮮だった。
ケープタウンが栄えているってこともよくわかった。ライトとか灯りを持って来てなかったから、帰りが結構危険だった。

夜はワイナリーで買ったワインで宿で乾杯した。なかなか集団行動する機会がなかったけど、こういうのもたまには楽しいと思った。


2016-01-27

いざアフリカ

ロンドンで充分に下調べして、少し安心感を得て、ずっとカバンの中で眠っていた地球の歩き方「南アフリカ」を出して、南アフリカはケープタウンに到着した。

ロンドンから飛行機で約11時間。夜出発の昼到着だからすごく楽、また無料だということをいいことにビールやワインを沢山頂く。

アフリカというと日本からは遠い遠い国のことであるが故、アフリカを一つのものとして文明があまり発達していないような印象を持つ人もいるだろうが、ケープタウンは白人の移民も多く、街は元々イギリス領だったこともありかなりヨーロッパ寄りの町並みである。ということは事前に知っていたが、思ったよりずっと近代的だった。

空港から宿のある街の中心部までバスで移動。寒く曇っていたイギリスから比べると、空がとにかく青く感じる。夏の雰囲気が今までいった色々な南の国を思い出させる。

Mycitiカードというチャージ式のバスのカードを買ったのだが、100ランド(約1000円 1ランド=10円)のお釣りをもらうのを忘れ、あんなに色々調べたのにいきなり損をするという失態。

バックパッカーの集まる有名な宿に泊まることにしていた。世界にはどの国にも日本人が集まる宿というものがあり、今まで極力避けていたのだが、アフリカで何が起こるかわからないため泊まることに決めていた。

アフリカ大陸は陸路だとエジプトから南下してきて南アフリカまで縦断するパターンと、南アフリカからケニアあたりまで北上する2つのパターンが多い。北上するパターンだと国境を抜けるルートの関係でビザの取得がめんどくさく、「北上する」というと「大変だね」なんて言われたりする。
辛い南下縦断の旅を終えた者達は、近代文明のあるケープタウンが本当に幸せに感じるらしい。私はそもそもそういうこと考えずに、世界一周航空券がストップできるところという観点で選んだので自然と北上するルートになった。

宿があるのはロングストリートという観光地でもありバーが立ち並ぶ場所で、欧米系の観光客が昼から飲んで楽しそうにしているようなところだ。


私が到着する2日前にネルソン・マンデラが死去し、町中追悼ムードでもあった。

とにかく治安は思ったよりよかった。とはいえアフリカ、店の入り口の重そうな扉はさすがである
ガラス部分の強化がされていないということは、ある程度安全なのかもしれない。

宿で果たしたかったことが2つあった。
1つはアフリカの旅で重要なテントを、縦断が終わった旅人からもらうこと。テントがあったほうが、サファリの贅沢なホテルでもその敷地のキャンプ場に安価で泊まることができるから。もう1つはワイナリーや喜望峰など車で周る仲間を見つけること。
どちらもすぐに見つけることが出来た。

白人系の人種も多く街でみかけたが、圧倒的に黒人が多い。黒人自体はロンドンにも沢山いた、みたことがないわけではないが、本場感のようなものが溢れている。痩せていてもがたいがよく見えるし、正直怖かった。これは偏見だ、自分の中に知らず知らずの偏見があることを旅中には何度も気づかされる。差別しない、誰であっても同じ対応、なんて出来る人はほぼいないと思う、出来ていると思っている人はそこに気づいていないだけで、気づいていないよりは気づいた上で自分のあり方を考える方がずっと良いと思った。