2017-07-09

いきなりシーギリヤロック

ダンブッラ(Dambulla)に来たのは、世界遺産でもあるシーギリヤロックを見るためだった。シーギリヤロックの近くに宿をとっても良かったのだが、有名遺跡の町の物価は少し高めだということだったので、その手前のダンブッラに来たのだった。

前日のダンブッラの町からホテルまでのトゥクトゥクドライバーが、1600ルピー(約1152円 ※100ルピー=72円)でシーギリヤロックまでの往復と、その間にある行きたいところがあればどこに寄ってもいいというプランで提案してきたので、それに乗ることにした。
本当は交渉すればもっと安く行けるんだろうけど、とはいえ結構な距離を1000円だから、まぁいいかなと。

朝7時半にホテルに迎えに行きてくれて出発。途中で見える風景をいちいち説明してくれた。なかなか面白い話ばかりだった。
カシューナッツの畑があり、実を初めて見た。緑部分がナッツでオレンジ部分はカシューアップルと言ってフルーツだ。

写真だとわかりにくいけど、中央にツリーハウスがあって、これは植えてある稲を食べに夜象がやってくるから、見張っているのだとか。そもそも象が来るって・・・!

そうこうしているうちに40分くらいで到着。到着するとすぐにガイドを雇わないかっていういろんな人が寄ってくるが、やはり断るとすぐいなくなる。
スリランカの物価を考えると、入場はちょっと高めで、30ドルまたは4620ルピー(約3326円)。

シーギリヤロックは5世紀に建造された岩の上の王宮跡。後で登ってみて思うが、こんなに登るのすらしんどいところに、王宮を建てるとは、なんとも信じがたいことだ。そして1875年にイギリス人によって発見されたそうだ。こんな今でも何もない場所に、もっと何もなかったであろう時に、王宮を発見したことを想像すると、相当な喜びだっただろうなと思った。

チケット売り場のすぐ隣に博物館があり、一応そこを見学。おそらく8時半だったと思うが、国歌と思われるものが流れて、スタッフ全員が仕事を中断し歌い始めた。誰も動かないので、何となく自分も動けなかった。
博物館は発掘物の展示や、当時の暮らしの再現などがあり、さらっと見た。

そしていよいよ、シーギリヤロックに向かって歩き始めるとすぐに遠くに見えてきた。あれの上に王宮が。

近づくとやはり大きくて、驚く。岩自体の高さは約195mとのこと。

岩の間を通っていく。ここから結構きつめの階段を上り、もう少し上へ。

もっと上ると、シーギリヤレディという壁画の場所にたどり着く。その先は、王宮に向かう階段だ。超でかい蜂の巣があるらしく、攻撃が始まったら王宮にはいけないとのこと。怖すぎ

シーギリヤレディは今はもう写真撮影が禁止されている。昔はできたらしい。複数の女性の壁画なのだが、それが誰なのか何のために描かれたのか謎らしい。岩の中腹に壁画があり、だいたいそこに描かせたこともすごい話である。

そこを抜けるとミラーウォールという、当時はピカピカに磨かれており、対面に描かれていた、壁画を映し出したと言われている壁がある。今は観光客の落書きでいっぱいになっており、近寄れないようになっている。

さっきまで歩いていた道がもうあんなに遠くに

このくらい遠くというと、どれだけの高さを急激に上ったか何となく想像つくかもしれないが、さらにこの後死ぬほど急な階段を上る。
そしてやっとたどり着いたのが、王宮の入り口である、ライオンの足だ。
当時は足だけではなく、頭もあったといわれており、ここの高さを考えると、どうやって作らせてんだって思った。
足はかなり大きい
さすがにさらに急な階段を見ると、上る気がなかなか起きないので、少し休憩。ここは上れない人のためにも、ベンチがあったり、ちょっと休憩できるようになっていた。

意を決して上り始めるが、怖いのと、本当にきつい。しかも暑いし、今じゃないと来れないと思ったが、日本の中年の団体旅行客が降りてきたのを見て、頑張って上った。

頂上に着くと、そこはやっと王宮跡。プールもあったり、かなり豪華だったのだろうと思う。どうやって水をひいていたのか。
もともとこんなところに王宮を建てたのは、父を殺してしまった王が、弟の復讐を恐れて逃げるように岩の上に建てたのだと言われている。当時はどのように上に上がれたのかわからないが、相当きつかったので、ここにいれば安全と思うのもわかる気がした。

そしてまた来た道を戻り、トゥクトゥクの駐車場へ。ダンブッラに帰るまで、日本のツアーで寄るような、おみやげ屋さんに寄られたりしたが、全てしつこくなかったので助かった。帰りに街中でご飯を買って帰ったが、前日のいまいちなカレーがあったため、恐る恐る食べてみると、驚くほどの美味しさだった。スリランカの食事はやはり大丈夫かもしれない。

2017-07-02

スリランカのバスは大変

コロンボ(Colombo)に到着した翌日、すぐにダンブッラ(Dambulla)という町に移動した。コロンボは最後に必ず戻るところだし、都市だからあまり長くいても意味がなかったので。

コロンボのバスターミナルから、ダンブッラ行きのバスを探す。スリランカのバスは基本的には国営のエアコンなしの1列が3席・2席に分かれている狭いバスで、かなりの長距離も走っている。民営のバスも走っているのだが、エアコン付きがあったり、なかったり、バスターミナルに入れるバスと、外でしか客を載せられないバスがあったり、結局よくわからないので、その時あるバスに乗る。

ターミナルでキョロキョロしていると警官に「どこに行きたいんだ」と話しかけられる。
「ダンブッラ」だと伝えると、乗り場まで連れて行ってくれた。そのバスはポロンナルワという、ダンブッラより少し先の場所へ行くバスで、私がダンブッラで降りることを運転手に告げてくれた。大きな荷物を乗せるトランクはないのだが、ギアの横に謎のスペースがあり(日本のバスだと料金支払いのボックスがあるところ)、そこに荷物を置かせてくれた。

バスに乗ってすぐに、一番前の席の足元のスペースが広かったので、そこに座ったら、おばあさんがそこはダメよ的なことを言ってきた。
ひたすら手を合わせる仕草をしているから、何が言いたいのかよくわからなかったけど、前を見ると、仏像の絵が飾ってあって、何となく仏像の前に座るなということなのかな?と思った。結局真相は謎。

人が集まるのを待って、出発。バスには運転手のほかに、切符切りの人が乗っていて、順番にどこに行くか聞いて、料金を徴収していく。ダンブッラまでは185ルピー(約133円 ※100ルピー=72円)。いろんな人のブログを読んでると、荷物代を取られている人もいたが、大丈夫だった。切符切りの人の気分によるのかしら。

とにかく暑い。昼間は35度くらいある。
バスは結構なスピードを出して進むから、窓全開で風が気持ちいいが、気づけば自分が土埃まみれになる。日差しが強いのと、席が狭く、普通に座っても隣の人と触れる状態になるのが余計に暑い。道は舗装されてるから問題なし。
しかし今までいろんな国で様々な恐ろしいバスに乗ったので、これくらいどうってことはないじゃないか、と思い始める。

バスの中の様子を見ていると、面白かった。
立っている人の荷物を座っている人が、知り合いでもないけど持ってあげるシーンが何度もあった。子供がお年寄りに席を譲ったり、人がたくさん乗ってくると、もう少し奥に入ってと自然に誰かが声をかけているようだったし、何もかもが自然で、きっとそういう国なんだろうなと思う。

途中で休憩が入り、15分くらいして、さあ出発だと走り出したその瞬間。大きな「パン!」という音がして、プシューと、間違いなくパンクした音がした。
男性陣が皆外に出てあーだこーだと見物し、女性陣は面倒くさそうに中で待機。
30分くらいかけてスペアタイヤと交換して、再度出発。どうなるかと思った。

パンクを直す時間も合わせて、だいたい4時間くらいでダンブッラに到着した。到着した場所ですぐに、ホテルまでトゥクトゥクに乗る。
ミスをして、町外れにホテルを取ってしまったのだった。歩くと1時間くらいの距離を300ルピー(約216円)。バスの安さとトゥクトゥクの高さよ・・。

ちなみに、スリランカでホテルの人に聞いたりしてだいたいこうであろうという相場は、歩いて1時間くらいかかる距離は300ルピー、10分-15分くらいの距離は100ルピー(約72円)、バランスおかしいけど、100ルピー以下で乗せてくれない感じ。もっと交渉すれば違うとは思うが。地元の人はもっと安く乗ってると思うけど、観光客価格はこのくらいだと思う。

だいたいGoogle mapで事前に歩いて何分かかるか調べておいたり、maps.meというアプリはオフラインでも調べられるので、おすすめ。最初に旅した時は、こんなに便利ではなかったよな、と思う。

ホテルについて、さあ早速町の中心まで行ってみようと思ったのが、大きな間違いで、往復2時間もかかるわけだから、相当疲れた。
町以外の場所が本当に田舎。

突然現れる洋服屋

スリランカの言葉は読めそうにない。

町の中心まで来たが、何かあるわけでもなく。帰りにライス&カレーを食べて帰った。正直ここのライス&カレーがスリランカで食べた中で一番いまいちで、しかもすごく辛くて、最初にこれを食べたものだから、スリランカの食事が不安になった。